リフォームとリノベーションの違いとは？

近年よく耳にするようになった「リノベーション」ですが、実は「リフォーム」と混同されることも少なくありません。
しかし、この二つの言葉は全く別の意味を持っています。こちらでは、リフォームとリノベーションの違いについてご紹介いたします。

まずリフォームとは、老朽化した建物を新築同様の状態に戻すこと、つまりマイナスの状態からゼロの状態へ戻す原状回復を目指しています。基本的には壊れたり汚れたりした部分を直したり、新しくしたりする作業が「リフォーム」に該当します。
一方、リノベーションとは革新・刷新・修復を意味しており、住む人や社会のニーズに合わせて建物を再生させる改修工事を目指しています。
ただ修繕するだけではなく、時代の流れに柔軟に対応し、ワンランク上の新たな機能や価値を持つ建物へ造り変えることが「リノベーション」に該当します。

他にも、リフォームとリノベーションとでは、工事の範囲にそれぞれ違いがあります。
リフォームは、主に床やクロスの張り替え、水回りの取り替えやキッチン設備の修繕・変更といった比較的小規模な工事なのに対し、リノベーションは耐久性や耐震性を高めるための補修や、ライフスタイルの変化に伴う間取りの変更、他にも水道管・排水管など内部の設備変更など、比較的大掛かりな工事になります。
また最近では、オフィスビルを住宅用に改修したり、廃校になった学校を福祉施設にしたりする工事も増えてきており、このように用途の変更を伴うリノベーションのことは、変換や転換といった意味の「コンバージョン」と呼ばれることもあります。

スクラップ＆ビルドやリフォームが主流の日本では、海外のように本格的なリノベーションは未だ定着しているとは言えません。しかし、アメリカやヨーロッパなどでは、築何十年も経つ古い建物であっても、快適に過ごせるようリノベーションを行うことが当たり前となっています。
住まいに合わせて人が生活するのではなく、人に合わせて住まいを変化させること。それこそが、過ごしやすく愛着のわく住まいになると、ナチュラルデザインでは考えます。

安心して永く住み続けられる家づくりをお考えでしたら、一級建築士のいる設計事務所「ナチュラルデザイン」へご相談ください。言葉に出来ないイメージや、コスト面や中古住宅に対する不安まで丁寧にお伺いし、お客様の理想とする住まいを一緒に考えてまいります。設計事務所は練馬区や板橋区からもアクセスしやすい豊島区にありますので、見積もりだけでもお気軽にお問い合わせください。